卒園式が終わりました。
3月21日(祝)、第21回目の卒園式が執り行われました。ゆり組62名は緊張感を持ちながらも、立派に修了証書を園長先生より受け取って京王幼稚園を巣立っていきました。また、来賓としてご参列いただいた平成25年度父母の会会長、市議会議員の先生からも暖かいお言葉をいただき、式によりいっそうの華をそえて頂く事が出来ました。この場を借りて感謝申し上げます。
さて、無事に卒園式を終えた安堵感を感じながら、例年ですと、すぐにここに何かしらの文章を載せていたのですが、今年はなかなか筆が(キーボードですが)進みませんでした。ですのでこの文章を打っているのは4月7日(月)です。言葉にしたいことは沢山あるのですが、それがなかなかまとまらず、この文章も下書きを何度も書き書き今に至ります。その理由としては、平成27年4月から施行予定の「子ども子育て支援新制度」が思い当たります。この新制度については幼稚園においても保護者の方々へお伝えしたことがありますが、いまだにその内容がほとんど未定というものです。テレビ・新聞等での報道内容も、象徴的な問題として、「待機児童」への対応を中心に据えたものがほとんどで、肝心の制度内容がどのようなものなのか、まず報道されません。私は立場上、多少は一般報道の内容よりは耳にしていることは多いですが、それでもいまだにほとんどの内容が未定です。制度の良し悪しの前に、まずは保護者・世間への周知をはかることがとても大切なのだと思います。全ての人が100%納得する制度は現実的には存在しないのであれば、せめてどこまで議論が進んでいるのか、もしくは決まっているのか公表することが重要だと思います。なにより新制度により、利益・不利益を最もこうむる立場の子どもたち自身が議論の蚊帳の外に置かれている状況についてはとても強い危機感を持っているところです。
話がそれてしまいましたが、以上のことが頭の中をしめていたことにより、例年のように卒園式についての文章をここに載せられなかったのだろう、という自己分析を書いてみました。本音を言えば、制度の移り変わりにもぶれない教育理念を打ち出せれば印象も良いのかもしれませんが、今回の新制度は、根底からの考えを覆すほどのものであるため、制約のある中で、どれだけ最大限の保育・教育を子どもたち、そして保護者の方々に提供できるのかということが、私にとっては最大の課題になっていくだろうと思います。子どもにとっての幸せは、家族にとっての幸せに直結します。どちらかだけということはないです。その幸せを築いていく過程において、幼稚園やこども園が果たす役割を改めて自覚し、今後の制度変更にしっかりと対応していきたいと思います。 副
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